「マラウイの『人』、団体の魅力」
ブログリレー 第20回
OB・OGインタビュー
今回の記事は、元団体代表・3期生の小林のどかさんへのインタビューです。
マラウイという国やこの団体の魅力、マラウイへの2回の渡航で気づいた心境の変化、代表になることを決めたときの葛藤など、たっぷりお話しいただきました。
聞き手・編集は5期生のあかりです。
惹かれたのは団体とマラウイの”人”
ーのどかさん、今日はよろしくお願いします。では、まず、どうしてこの日本マラウイ学生団体に入ったのか、教えていただけますか?
アフリカに行きたかったからです!大学に行ったら絶対自分の目でアフリカを見たいなと思っていた。
実は、最初は、1回マラウイに行ったら団体を辞めようと思っていた。でも、渡航した後に「この団体の人が好きだな」と思ったの。勉強になることが多いから、この人たちとこれからもいろんなことを経験させていただきたいなと思った。自分のものにしていきたいなと思ったので続けましたね。
ー1、2年生のころの活動でとくに印象に残っていることは何ですか?
1年の夏休みのときのマラウイへの渡航かな。初めての海外ということもあり、全てが新鮮だった。
ーマラウイという国の魅力は?
めっちゃマラウイの人の笑い方好き!ケタケタケタみたいな笑い方。ほんまにおもろいと思ってんやなみたいな。すごいその人柄が好きやなって思った。
マラウイってアフリカの温かな心(The warm heart of Africa)って言われとる一方で、最貧国って言われとるやん(注1)。渡航する前は、私の中でそれが1つの国を表しているように思えんかった。でも、人柄を感じる中で、”The warm heart of Africa”って言われとるんが実感できて、言われるだけあるなと思った。
注1:マラウイ共和国は一人当たり国民総所得が192か国中191位。(2019年.世界銀行.https://datacatalog.worldbank.org/dataset/gni-capita-ranking-atlas-method-and-ppp-based)
ーのどかさんは2回マラウイへ渡航されましたが、1年生と3年生のときで何か違いましたか?
全然違った!1年生のときと比べて、3年生では自分の役割と責任が全然違ったし、2回目だったから見るものが変わったかな。たとえば、1年生のときは「自分がどう思ったか」とか、どこか自分主体なところがあった。
でも、3年生になると、私以外の渡航メンバーは初マラウイやったから、1年生の成長をすごい感じられた。活動を通しての成長というか、気持ち、考え方の変化っていうのを間近で見ることができてすごい嬉しかったし、行ってよかったなと思った。
団体代表になる葛藤と決意
ー3年生になり、どうして団体代表になることを決めましたか?
実は、自分たちの代は3人しかいないから、1個下の代に代表を任せようかと最初は考えてた。でも、私はそれは無責任かもしれないと思ったの。あと、私、1年生のときは渡航したけど、2年生の時は行かへんくて他のサークル活動にも参加してたんよ。1年と2年のどっちが楽しかったか言うたら、ちゃんと関わった1年の方が楽しかったんよ。それやったら、代表っていう立場になって、真正面からきちんと向き合いたいなと思った。私はこの団体からいろいろな良いものをもらったから、せっかくなら後輩たちに返したいなと思ったので、やろうと思った。
ーやると決めたときはもう後ろ向きじゃなかったんですね?
うん、やるって決めたらちゃんとやろうと思った。
だから代表になったときに、2つ目標を決めた。ひとつは団員全員にとって所属して良かったって思える団体にしたい。もうひとつは、1年生(当時)とめちゃくちゃ仲良くなろう(笑)
ー代表としての仕事はどんなものでしたか?
やっている内に、自分の中で、自分に合ったリーダー像みたいなものを描けるようになった。「私についてこい」というよりも、一緒にやる子たちと同じ目線に立って、その子たちを巻き込んで一緒にやることが、私はすごく得意だと思った。それを私自身が学ばせてもらったから、最後まで結局この団体で学び続けた感じだね。
ー代表としてしんどかったことはありますか?
新歓が終わり、次は渡航に行くぞというタイミングだった5月ぐらいに、ガクンと処理能力が落ちたの。でも、そのタイミングで先輩が連絡してくださって、結構吐き出せた。同じタイミングで母親からも電話がかかってきて、「あれもこれもできなくてもええか」と自分を肯定できたことで、背負っていたものが軽くなって立ち直れたの。
それを経て、私はやっぱり自分が代表として引っ張っていくというよりも、一歩引いて全体を見て、こぼれているところを拾っていくほうが得意やと思った。
渡航の代表を2年生に任せた選択も、その経験があったからできたと思う。もちろん彼女のリーダーシップがあったからこそやけど。(注2)
注2.小林さんが3年生の渡航時、渡航メンバーは3年生1人、2年生1人、1年生5人だった。
団体引退から1年近く
ー引退して今に活かされていることは何ですか?
人脈はめちゃくちゃ活きてるわ。先生たちや院生の方々と今でも仲良くさせてもらってる。
学会がつくばであったときに(団体顧問の)川口先生が運営に携わっていたから、団体として準備を担当させていただいた。この団体に所属していたからこそ、そのとき京都大学院の先生にご挨拶させていただき、後日研究室を訪問させていただくことができた。自分にプラスになる人脈を広げられたかなと思う。
ー1年間代表をやってみて良かったですか?
もちろんです!これはもう即答できる。マイナスの感情もプラスの感情もいろいろな感情を経験できたし、自分ってそういう捉え方するんだって自分自身についても知れたのはとても良かったと思う。後輩の成長とか、「今、頑張ってます」の報告とかさ、すごい嬉しい!
ー初めて聞くお話が盛りだくさんで、率直に驚きました!のどかさん、ありがとうございました。
自分に無理のないリーダーとしてのあり方を見つけることができるか、そのためには上手く人に頼り、余裕をもつことがきっと大事ですね。
次回も、別の団員による新鮮な切り口の記事をお届けします!
5期生 2年 あかり
次回も「OB・OGインタビュー」です!
ご期待ください!
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